研究課題/領域番号 |
23K16372
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研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
鵜飼 友彦 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 入国前結核スクリーニング精度管理センター, 主任研究員 (80729195)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 認知症 / インフルエンザ |
研究実績の概要 |
本研究は、秋田農村、茨城農村、大阪近郊の40~79歳住民約1万2千人のコホートであり、認知症発症者とそうでない者の比較をおこなう。認知症の発症者を正確に把握(アウトカム)することが重要である。認知症は、介護保険の認定書類をもとに、要介護認定を受け、かつ主治医意見書の「認知症高齢者の日常生活自立度」がⅡa(日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態)以上に新規に判定された高齢者を、要介護認知症の発症例と定義している。本年度は、この定義を用いて認知症発症者の検討を行った。今後は、この認知症症例と、コントロールをマッチして、検体から各感染症の抗体価を測定し、解析をすすめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度の途中に職場が変更になり、それに伴い検体の抗体測定が困難になった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、秋田県井川町、茨城県筑西市及び大阪府八尾市のコホートで、認知症発症した者と発症していない者で、症例対照研究の形を作り、Chlamydophila pneumoniae、Cytomegalovirus、Influenza virusの抗体価を測定、その他の測定済の要因を考慮し、認知症発症との関連を調べる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、研究において一番費用のかかる凍結検体を持ちいた各感染症の抗体測定をおこなうことができなかった。これらは、来年度に持ち越しして実行する予定である。
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