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2023 年度 実施状況報告書

安全な看護業務の遂行に必要な患者情報の効果・効率的な提供のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 23K16394
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

高見 美樹  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10335565)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード看護業務の遂行 / 患者情報の収集
研究実績の概要

本研究では、看護師の安全な看護業務の遂行に必要な患者情報の効果・効率的な提供のあり方を明らかにすることを最終目的としている。そこで、電子カルテシステムが導入されている病院に勤務する看護師を対象に、看護業務を遂行する際に収集している患者情報の分析に向けた準備を行った。
当該年度においては、調査の協力を依頼する医療機関への研究の概要について説明を行い、調査対象とする看護業務の抽出のために臨床看護師からのインタビュー、臨床現場の視察を行った。インタビューでは、日勤業務を中心として、業務開始から受け持ち患者のラウンド、各看護業務実施前における情報収集行動に関する質問を中心に行い、業務開始直後から受け持ち患者のラウンドまでにほとんどの情報を収集すること、その後の情報収集については、時間がある際に実施する程度であるとの結果を得た。また、視察においては、病棟における看護師の患者ラウンドを行う際の電子カルテシステムの利用状況、ラウンド後にスタッフステーションでの看護記録やその他確認作業を実施する際の電子カルテシステム利用状況を確認した。加えて、医療情報担当看護師長からの意見も聴取し、調査対象とする看護業務の検討を行った。
その結果、調査対象とする看護業務について、勤務開始後のラウンド前の患者情報の収集業務とすることし、調査協力を得ることができた看護師の電子カルテシステムを使用するアクセスログを分析するためのデータ収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究開始時に調査の実施を予定していた研究協力施設において、研究の受け入れ体制が変更されることとなり、研究受け入れ体制が整えられるまでに時間を要することが考えられた。加えて、研究の受け入れ調整の担当者が変更となったため、予定していた研究協力施設での調査研究は難しいと判断するまでに時間を要した。その後、次の研究協力施設への依頼、説明、受け入れ調整を行い、データ収集の目途が立ったことから、おおむね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

今年度においては、調査対象とする看護業務について、勤務開始後のラウンド前の患者情報の収集業務とすることし、調査協力を得ることができた看護師の電子カルテシステムを使用するアクセスログを分析するためのデータ収集を行った。今後は、収集したデータの分析を行う予定である。分析に際しては、患者情報を収集するための時間や情報項目だけでなく、展開している画面とその推移を明らかにし、看護師の経験年数や所属病棟における特徴を明らかにしたい。また、その結果を学会にて発表を行う予定である。
また、その結果に基づき、電子カルテシステムにおける患者情報収集に関する機能の追加・改訂を試みる。その後、改訂効果を確認することを目的として、再度、電子カルテシステムを使用するアクセスログを調査し、改訂前後における展開画面やその推移の違いの抽出に取り組みたい。

次年度使用額が生じた理由

研究協力施設との調整及び、調査対象とする看護業務の検討に時間を要したことで、使用を予定していた機器機材類の購入や、情報収集スケジュールに変更を生じた。そのため、予定通りに進まなかった部分もあり、計上していた予算を執行することができなかった内容もあることから、次年度使用額が生じることとなった。次年度においては、データ収集・分析を進める予定にて、計画通り使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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