研究実績の概要 |
現在, 寝返りなどにより自力で姿勢変更をすることが困難な患者に対して, 看護師が体位変換により適宜姿勢を変更している. しかし, この体位変換のタイミングは, 「褥瘡予防のための2~3時間毎」を基準として, 看護師のタイムスケジュールのなかで実施されている. しかし,理想的には患者であっても健常時のように, 必要に応じた体動(姿勢変更)が可能な状態であると考えている.最適なタイミングでの姿勢変更の補助ができれば, 患者であっても理想的な睡眠につながるのではないかと考えた. 本研究では, 睡眠中の体動(寝返り)発生のタイミングと身体の接地面の体圧と体動前の生体反応との関係性について検討することを目的として研究を行っている. 今年度は機器を調達し、最適な測定状況及び、体圧測定機器の配置を検討すべくプレテストを実施した。意図した結果を記録するためには体圧測定器の配置に応じた計測プログラムの変更が必要になることが明らかとなったため、プログラムの変更要件についての洗い出しをしている 次年度はデータ収集を開始することを計画しており、研究データを効率的に安定して取得するために、施設内でデータ収集場所を確保し、測定環境の調整を行っている。
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