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2024 年度 実施状況報告書

看護師の心理的安全性とワークエンゲイジメントを高める支援方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K16410
研究機関福岡女学院看護大学

研究代表者

本武 敏弘  福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (30879911)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード心理的安全性 / ワーク・エンゲイジメント / 看護師
研究実績の概要

2025年度は当初計画通り、一次調査を完了し、結果の分析を行い、論文投稿の手続きをを進めている。一次調査の結果は心理的安全性と組織風土などの変数との関連は有意に認められたが、当初の仮説と異なりワーク・エンゲイジメントと心理的安全性の結果に強い関連を認めなかった。これは先行研究で示されていたワークエンゲイジメントの先行要因としての心理的安全性が有意であるとする先行研究の知見とは異なり、これまで一般労働者や海外の看護師を対象とした研究によって得られた知見は我が国の看護師に当てはめて考えることは困難であることを示している。その背景には従来より指摘されていた我が国の看護師の賃金の低さ、夜勤を含む過酷な労働環境、さまざまな就労に対するモチベーション、そしてコロナ対応による顕著な消耗感によりワークエンゲイジメントを高めるための心理的安全性が十分機能しない状況になっていることが考えられる。つまり、心理的安全性以前の労働環境の悪化による影響がワークエンゲイジメントに強い影響を与えていることを示唆している。
従来の計画ではワーク・エンゲイジメントと心理的安全性の関連について看護師を対象にインタビューを行う予定であったが、そもそも看護師が感じている心理的安全性とは何か、という研究疑問に基づき、インタビュー調査を行う必要が生じた。
そのため、新たに質的研究に長けた研究協力者に協力を仰ぎ、文献の再検討と、今後の調査に向けて改めて研究計画の見直しを行なった。
当該研究計画については現在、研究倫理審査を受け、再審査を予定している。2025年9~10月にかけてデータ収集を行い。同年度中に分析まで終了する見込みである。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

大きな遅れではないが、今後の研究計画の見直しにあたり、研究計画の再検討などが必要となったため。

今後の研究の推進方策

一次調査の結果により、看護師にとっての心理的安全性とは何か、再検討を要すると判断した。つまり先行研究で明らかにされている従来の心理的安全性の定義では看護師に当てはめることが困難であると考えたためである。再定義のプロセスにあたり、質的研究による調査の重要性が増したため、質的研究に長けた研究協力者に協力を仰ぎ、今後調査を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度について2023年度の本科研により購入をしたSPSSのメンテナンス費用(61,270円)が生じたことにより、学会旅費に充当することが困難となった。そのため学会にかかる年会費などへの支出となった。また研究にかかる郵送費などにも使用した。
翌年度(2025年度)従来予定通り、研究活動の遂行にかかる研究協力者への旅費の支出などと併せて繰越費も使用する予定である。

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公開日: 2025-12-26  

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