研究課題/領域番号 |
23K16411
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
佐藤 昭太 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (00837552)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 個人防護具 / 脱衣手順 / モーションキャプチャシステム / 動作解析 / 感染性の高い疾患 / 医療安全 |
研究実績の概要 |
感染性の高い疾患に対する個人防護具(personal protective equipment;PPE)の脱衣動作解析に必要な慣性式モーションキャプチャシステム(e-skin MEVA)を購入した。 事前調査として、本システムを用いてPPE脱衣手順を1名が実施し、脱衣動作の解析を行った。その結果、e-skin MEVAは、PPEを装着した状態でもPPE脱衣動作の解析が可能であることを確認できた。特に、N95マスクの取り外し手順では、約20秒間の動作において、肘関節屈曲角度は約6°~133°、肩関節の屈曲角度は約-4°~103°、肩関節の外旋角度は約-12~78°、胸腰部の屈曲角度は約12°~52°であった。N95マスクのゴムひもを取り外す際に、特に、肩関節の可動域角度が大きくなり身体に負担がかかっていることが定量的に確認することができた。 現在は、PPE脱衣時の動作の特徴を明らかにし、蛍光塗料を用いた汚染評価によりPPE脱衣時の汚染した参加者の動作と汚染しなかった参加者の動作を比較するために、看護師約20名を対象とした観察研究を行う予定であり、倫理審査を受験中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査を受験中であるが、審査に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
1.倫理審査委員会から承認を得る。 2.対象施設から研究協力の同意を得る。 3.対象者のリクルートを行う。 4.対象者にPPE着脱教育を実施した後、蛍光塗料を用いたPPE脱衣手順を実施してもらう。 5.4.の結果より、PPE脱衣時の動作の特徴およびPPE脱衣時の汚染した参加者の動作と汚染しなかった参加者の動作を比較する。
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次年度使用額が生じた理由 |
倫理審査に時間を要し、対象者のリクルートが実施できず、対象者数に応じた必要な物品の見積りおよび購入ができなかったため。
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