研究課題/領域番号 |
23K16509
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研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
楊 惠晴 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 助教 (70966853)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 評価ツール / 重症高齢患者 / 集中治療室 / comfort |
研究実績の概要 |
本研究は、comfortの可視化を通して得たケアニーズを、集中治療室の看護師間に共有し、重症高齢患者が適切なケアを受けることで、苦痛が緩和され穏やかでいる状態を促進する評価ツールを開発することを目的としている。評価ツールの開発過程において、①重症高齢者のcomfortを解析し、comfortの可視化に向けた評価ツールの考案、②考案された重症高齢者のcomfortを可視化できる評価ツールの妥当性の検討から構成されている。 2023年度は、重症高齢患者のcomfortの可視化に向けた評価視点を明確化し、集中治療室における援助場面を特定することを検討した。具体的に、第一段階として、2015年~2024年度に公表された国内外の論文を医中誌web、CiNii、Web of Science、Medline、PubMed、CINAHL、Cochraneにおいて検索を行った。その結果、約660件の文献を収集し、スクリーニングを遂行している。comfortは患者の主観的な状態であり、他者との関係の中で強化される特徴より、主観的な指標だけではなく、援助場面における看護師の動作中の思考や認知プロセスを推定できるような客観的指標の明確化が求められる。そこで、実施されきた文献の分析より、次年度以後のcomfortの可視化に向けた評価ツールの構成要素の基盤とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度~2024年度は、重症高齢者のcomfortの明確化及びcomfortの可視化に向けた評価ツールの考案を実施することとしていた。初年度の重症高齢者のcomfortの明確化では、システマティックレビューを行い、研究協力者1名とともに定期的に研究会議を開催し、文献検索の戦略を立て実施した。援助場面における看護師の動作中の思考や認知プロセスを推定できるような客観的指標の明確化に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、重症高齢者のcomfortの明確化を目指し、スクリーニング中の文献を評価し、統合された分析結果の解釈より、comfortの可視化に向けた評価ツールを考案する。援助場面における看護師の動作中の思考や認知プロセスを推定できるような客観的指標の明確化が求められるため、所属施設の研究倫理審査を経た後に、視線解析機器を着用した看護師の眼球運動を測定し、録画された映像のデータを合わせ、重症高齢者の反応及び看護師の行動・思考の分析を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度購入予定の視線解析機器の値上げが生じ、予算からの購入が不可となったため、機器および分析ソフトをレンタルし、持ち運びのノートパソコンを購入する方向で次年度に使用する予定である。次年度は、データ分析に膨大な時間を有し、リサーチ・アシスタントを雇用するために、人件費を使用する。
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