研究課題/領域番号 |
23K16530
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松井 菜摘 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (90806803)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 産後 / 女性 / 精神的な不調 / 気づき / 対処行動 |
研究実績の概要 |
2023年度は、産後に精神的な不調のあった産後1年未満の女性を対象に、産後の女性の精神的な不調に対する気づきと対処行動の実際を明らかにすることを目的として、半構造化質問紙を用いた面接調査を実施した。研究協力の承諾が得られたA市にて、産後2週間および1か月時に実施される産婦健康診査のいずれかにおいて、産後うつ病質問票(EPDS)に回答し、その後保健師による家庭訪問を実施した者に対し、家庭訪問を担当した保健師から直接、研究参加者募集文書を配布した。研究参加の意思を示した者には、家庭訪問にて文書を用いた説明を行った。研究同意の得られた者に対し、作成したインタビューガイドを用いて一人当たり60分程度の面接調査を行った。調査内容は、基本属性、精神的な不調に対する気づき(気づいた時期やきっかけ、自覚症状等)と対処行動(育児や生活における考え方や行動の変化)とした。 2024年度も、引き続き面接調査を実施する。面接調査実施後には、語りの内容を逐語録としてデータ化して質的帰納的分析を行い、研究成果を学会発表や論文投稿等により公表するための準備を進める。また、2024年度は産後に精神的な不調のあった女性を支援した経験がある保健師に面接調査を実施するための準備を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画通り、2023年度に所属の倫理委員会の承認を得て、面接調査を開始することができた。一方で、調査の開始時期が遅れたこと、対象者が見込みよりも少なく、研究参加への同意が得られた者は2024年3月末時点で1名のみとなっていることから、やや遅れて進行していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も、引き続き面接調査を実施し、その後に語りの内容を逐語録としてデータ化して質的帰納的分析を行い、研究成果を学会発表や論文投稿等により公表するための準備を行う計画である。加えて、産後に精神的な不調のあった女性を支援した経験がある保健師に面接調査を実施するための準備を行っていく予定である。 2024年度の具体的な研究スケジュールは、4月から12月までの間に産後に精神的な不調のあった女性を対象とした面接調査、1月から3月までの間にこれまでの面接調査のデータ分析を行い、同時に産後に精神的な不調のあった女性を支援した経験がある保健師に面接調査を実施するための準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は、当初の計画から調査の開始時期が遅れたこと、見込みよりも対象となる者の数が少なく、研究参加者の数が目標に達していないことから、研究全体がやや遅れて進行しており、調査実施や分析にかかる費用、学会発表等の結果の公表にかかる費用が減額となったことが要因である。2024年度には、引き続き調査を実施し、分析や学会発表に向けた準備を行い、それらに必要な経費を計画的に執行していく予定である。
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