研究課題
本年度は、本学が実施するコホート研究、文京ヘルススタディを使用してインスリン抵抗性と疼痛との関係性について検討した。文京ヘルススタディのベースラインデータを使用して、X線画像から変形性膝関節症患者を抽出した。Kellgren-Lawrence分類ではGrade0の被験者はおらず、すべての被験者においてX線的な膝関節の変化を認めた。インスリン抵抗性をもつ被験者は全体の10%未満であり、結果としてわずかではあるものの、糖尿病がなくインスリン抵抗性のみをもつ変形性膝関節症患者であっても疼痛が増強することが示された。
2: おおむね順調に進展している
現在、インスリン抵抗性と疼痛についての論文を作成中である。また、文京ヘルススタディの5年後計測を完了し、現在データのクリーニングを行なっている段階であるため。
前向きデータの使用が可能になったため、進行に血糖代謝系が及ぼす影響も今後検討していく。
当初予定していた5年後計測の完了日よりも実際の完了日が後ろ倒しになってしまったため、飼料を購入し使用することが叶わなかった。
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Biomedical Signal Processing and Control
巻: 90 ページ: 105841~105841
10.1016/j.bspc.2023.105841