研究課題/領域番号 |
23K16613
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研究機関 | 令和健康科学大学 |
研究代表者 |
陶山 和晃 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 助教 (50836236)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 慢性呼吸器疾患 / 呼吸リハビリテーション / 遠隔リハビリテーション / 運動療法 / 遠隔医療 / 安定期 / 在宅 |
研究実績の概要 |
2023年度は本研究の実施計画の立案および関連する先行研究の情報収集を行った.特に,本研究の中核となる「最小リソース」で構成された在宅での呼吸リハビリテーションプログラムにはどのような前例があるのか,そして情報通信技術を活用した遠隔的に応用できるプログラムにはどのようなものが挙げられるかを重点的に調査した.その後,立案した計画内容をブラッシュアップするため,参画している遠隔リハビリテーションの研究ミーティングにて発表し,リサーチメンバーからの客観的レビューを受けることができた.具体的な介入プロトコルに関しては,先行研究およびリサーチメンバーからのレビューを参照し,骨子案を作成したため,マニュアル作成へむけての準備を整えることができた.また,本研究は2022年度に完了した本助成事業の研究課題(19K19909)の経験・成果に基づくものであり,遠隔システム提供会社の選定ならびに本研究実施に必要な物品調達も円滑に進めることができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は研究代表者の中途異動に伴い,研究実施環境の調整や再構築に時間を要したことが主たる要因である.具体的には異動にあたっての当該研究費および執行した物品の移管手続き,異動先での遠隔システムの実施環境の確保,異動先での研究遂行にあたっての倫理委員会への申請準備などがこれにあたる.ただし,2024年度には倫理委員会への承認ならびに研究実行の準備が概ね整ったため,当初の本研究計画と比して大幅な遅延には値しない.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は本研究計画における倫理審査委員会への申請・承認を得るための諸手続きを進めていく.また,遠隔リハビリテーションシステムの試験的運用を十分に行ったうえで,当該マニュアルを作成することでプロトコルの標準化を図る.さらに,研究協力施設との打ち合わせを行い,データ収集開始へ向けて準備を進めていく.具体的には,本研究ならびに当該システムの説明や適応患者の実態調査を行っていく.以上の計画を上半期に実施し,下半期にはデータ収集が開始できるように計画を実行していく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度計画の開始当初は遠隔リハビリテーションシステムの運用に際する遠隔診療システム利用料ならびに対象者に貸与するタブレットコンピューターのWi-Fi利用料を当該年度の通品費として予算計上していた.しかしながら,研究申請者の中途異動等に伴う研究実施環境の変化により,当該利用における法人契約手続きが遅延したために生じた残額である.残額の発生に伴う次年度以降の研究計画に重大な影響を与えることはなく,2024年度の通信費予算として計上し,執行していく予定である.
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