研究課題/領域番号 |
23K16659
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
藤田 さより 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10434531)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 作業療法士 / ストレス / メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,作業療法士の休職・離職後の復職支援の必要性やまた復職むけてどのような支援体制が必要であるかを明らかにすることである.それらを明らかにすることで今後復職を望む作業療法士の復職支援システムの構築および長く安心して働く環境づくりのための作業療法士を対象とした新人職員研修ガイドライン作成に繋げたいと考えた. 上記目的を達成するために,2023年度は,日本作業療法士協会に所属する作業療法士に対し,経験年数・領域・施設規模・性別・在住地域が異なる作業療法士に筆者の先行研究を基に作成した半構造的インタビューを実施した.半構造化インタビューは,研究Ⅰでは、日本作業療法士協会に所属する作業療法士に対し,作業療法士の抱えやすいストレス要因を明らかにすること,研究Ⅱでは,回復期リハビリテーション病院の作業療法部門の管理的立場の作業療法士に対し,部下に生じた休職・離職要因,ストレス要因、サポート体制について明らかにすること,研究Ⅲでは,10年以上同一法人で勤務する作業療法士に対して安心して長く働くための要因について明らかにすることを目的に研究協力者を募り、同意の得られた者を研究対象者とした. 結果,研究Ⅰに対し10名,研究Ⅱに対し4名,研究Ⅲに対して13名に同意が得られ,インタビューを実施した.現在,すべてのインタビューデータを逐語録に起こし,分析を進めている.今後、分析結果から,さらにアンケートを作成し、全国調査を行い,それらの結果からストレス要因および安心して働くための環境要因を明らかにしたい
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画において,研究1年目は,作業療法士の抱えやすいストレス要因の把握,長く働くための要因,必要なサポート体制についての半構造化インタビューを実施予定であったが,概ね計画通り完了した. 今後,若干数の追加調査が必要であるが,分析も同時に進めており概ね順調といえる.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,1年目に予定したいた半構造化インタビューの対象者数の目標数値まで若干名不足しているため追加インタビューを実施予定である. 加えて1年目の研究データの分析をすすめ,「作業療法士の抱えやすいストレス要因に関するアンケート」および「作業療法士が長く働くための要因についてのアンケート」を作成し、アンケートを実施予定としている. また今年度,作業療法士のための新人教育プログラム実施施設を調査する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由として,昨年度実施予定であった研究調査(インタビュー調査)の研究対象者数が目標数より下回ったことが要因である.そのため今年度,インタビュー調査を若干名追加調査を予定している.また2年目の当初予定通り,それらの分析,およびアンケートの作成,実施までを計画している,
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