研究課題/領域番号 |
23K16722
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
福家 健宗 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (60877603)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 音楽リズムと身体の同調性 / グルーヴ感のある音楽 / 運動 / 実行機能 / 個人差 |
研究実績の概要 |
有酸素運動が認知機能向上にもたらす効果が明らかになる一方、世界的に身体不活動が蔓延しており、この効果が十分に享受されていない。この問題を解決すべく、取り組みやすく、かつ認知機能向上効果を効率良く得られる(高実施率×高効果)運動プログラム開発を目指して、“聴くと身体を動かしたくなる”グルーヴ感のあるリズム(GR)に合わせた運動の効果を検証している。以前の研究では、GRに合わせた運動による認知機能向上効果に個人差がみられた。個人差要因として、主観的な身体と音楽リズムの同調感が考えられた。 本研究では、身体と音楽リズムの同調感を高める短時間のリズムトレーニングが、GRに合わせた運動の効果にもたらす影響を明らかにすることを目的とし、実験を行っている。健常大学生男女60名程度を対象に3回来室してもらい、実験を行う。1回目は、実験の概要説明を十分におこなった上で対象者の同意を得てから、基本情報の問診、実行機能テストの練習をおこなう。また、対象者を無作為にトレーニング群とコントロール群に割付け、トレーニング群には、身体と音楽リズム同調感を高めるリズムトレーニングをおこなわせる。リズムトレーニングでは、バウンス動作、足踏み+手拍子をGRに合わせて練習する。このときの身体と音楽リズム同調感の変化を評価する。2,3回目は本実験であり、GRに合わせて足踏み+手拍子を3分間おこなうGRCL条件とホワイトノイズメトロノームに合わせて足踏み+手拍子をおこなうWMCL条件の2条件を別日におこなう。運動中には加速度測定と心拍数測定を行う。3分間の音楽に合わせた運動の前後には実行機能テストをおこなう。 ここまで実験プロトコル、リズムトレーニング用の動画作成、実験環境の整備など準備を整え、10名程度の実験を完了している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験準備と被験者募集に予想以上に時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
実験は既に開始できているため、目標サンプルサイズを目指し、実験ペースを早める。実験実施と並行して、データ解析を進め、途中経過を学会で発表する。実験、データ解析が完了次第、論文執筆を進め、成果を国際学術雑誌で発表することを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた実験が一部被験者都合でキャンセルとなったため。 剰余分は今年度実施の実験被験者謝金に充てる。
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