研究課題/領域番号 |
23K16753
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
江川 潤 神田外語大学, 体育・スポーツセンター, 准教授 (50747954)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | アドベンチャー教育 / コミュニケーション / ポストコロナ、コロナ禍 / 対人関係 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「ポストコロナにおけるアドベンチャー教育が、コミュニケーション活性化のための対人関係の構築に十分な成果をもたらすことができるのか」を解明することである。 2023年度は、コロナ禍で実施されるアドベンチャー教育において得られる価値判断にはどのような課題があるのか、その実態を調査し、以下の3点が明らかになった。 (1)「マスク着用におけるコミュニケーション」では、マスク着用における声の聴きにくさやマスク着用によって、自分自身の考えや思いを伝えることに躊躇していた場面は少なかった。また、マスクを着用していた分、目の周りの動きで会話を認識しようとしていた。 (2)「対人関係の変化」では、自らの意見を伝え合える関係性が構築され、安全にリスクを取ることが出来る関係性があった。 (3)「コロナ禍のオンライン授業との比較」では、アドベンチャー教育ではコミュニケーションと活動には密接な距離感があること。また楽しい要素を兼ねながら他者との協働活動によって信頼関係が構築されつつ、自分の意見を投げ掛けられていた。一方、オンライン授業では画面越しだったため、コミュニケーションが取りにくく、対人関係に課題があった。 これらの結果から、コロナ禍のコミュニケーションではマスクを着用しながらでも、自らが工夫を施し、柔軟性を持ちながらコミュニケーションを試みていたことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の研究課題は(1)コロナ禍におけるアドベンチャー教育と対人関係の構築における課題の抽出のための実態調査、(2)半構造化インタビューの実施、(3)Web調査によるコロナ前、コロナ禍における対人関係、コミュニケーションスタイルの違いの3つであった。(1)および(3)の課題についてはこれまでの資料収集や対象者とのコミュニケーションによって、計画通りの進捗している。しかしながら(2)については、十分な情報収集と整理ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は「ポストコロナのアドベンチャープログラムの開発」に取り組んでいく予定である。具体的には、アドベンチャー教育プログラム参加者を「対照群」、非参加者を「コントロール群」と区分し、両者の身体的評価、心理的評価を比較調査し、検証していく。また、両者が記述回答した項目の質的分析を行なう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度に導入予定であった「ノートPC」、「分析ソフト」、「プロジェクター」の必要性が次年度に延期されたため購入を見合わせた。同機器は2024年度に購入する予定である。
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