研究課題/領域番号 |
23K16758
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
奥村 拓朗 東洋大学, 健康スポーツ科学部, 助教 (60908391)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 体育授業 / 体育科教育 / 学習評価 / 球技 / ボール運動 / 状況判断 / 戦術 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、体育授業において実施されるゲームにおけるゲーム中の状況判断を簡便に評価可能な評価法の開発である。 この目的の達成に対して、下記の下位課題を設定している。 下位課題1.ボール運動の状況判断に関する指導内容の調査 下位課題2.状況判断に関するルーブリックの作成 下位課題3.作成したルーブリックの妥当性・弁別性・有用性の検証 令和5年度は、下位課題のうち、「下位課題1.ボール運動の状況判断に関する指導内容の調査」を主に行った。調査の方法としては、2008年から2022年までに出版された国内の体育授業に関する専門誌から、状況判断・戦術に関する記事を選別して収集するととともに、状況判断や戦術が記載されている文を抽出した。その結果、国内3誌(「体育科教育」「楽しい体育の授業」「たのしい体育・スポーツ」)から、状況判断・戦術について記載された約2000記事を抽出し、その記事から約3000文を抽出することができた。また、抽出した記事、文からゲームの型(ゴール型・ネット型・ベースボール型・ターゲット型)や学校種(小学校・中学校・高等学校)、学年、種目などの情報を伴ったデータベースを作成することができた。このような情報をデータベースに組み入れることによって、学校種や学年ごとにどのような状況判断・戦術が指導されているのかを示すことができ、状況判断・戦術を指導する際の適切な学年段階を検討できる資料になると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、令和5年度中に指導内容の調査は完了している予定であったが、まだ完了しておらず、現在分析を行っている。対象とした文献が所属機関の図書館に所在しておらず、遠方の図書館へ収集に向かう必要があったためである。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度の上半期で指導内容の調査を完了させる。その後、ルーブリックの作成に速やかに取り掛かり、並行してルーブリックを検証するための調査校の選定も行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献整理のためのアルバイトの謝金額が見込みよりも少なかったため、次年度使用額が生じた。令和6年度にもアルバイトを雇用する予定であるため、予定よりも多くのアルバイトを雇用して、迅速に研究を遂行する。
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