• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

運動が得意および不得意な学習者の体育授業に対する内発的動機づけに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K16759
研究機関東京女子体育大学

研究代表者

梶 将徳  東京女子体育大学, 体育学部, 助教 (90824582)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード体育授業 / 体育科教育 / 中学生 / 学習者 / 体育嫌い
研究実績の概要

本研究は,運動が得意および不得意な学習者それぞれの体育授業に対する内発的動機づけの特徴を明らかにし,両者が共生可能な指導プログラムを開発することを目的としている.そのために,本研究では,5点について検討することとした.①体育授業において運動が得意な学習者および,不得意な学習者に関する言説を分析し,運動が得意な学習者および,不得意な学習者の語られ方を明らかにする.②中学生の体育授業における成功体験尺度の開発を通して,体育授業における学習者の成功体験の構成概念を明らかにする.③中学生の体育授業における忌避尺度の開発を通して,体育授業への忌避の構成概念を明らかにする.④運動が得意な学習者および,不得意な学習者に対してインタビュー調査を実施し,運動が得意な学習者および,不得意な学習者の体育授業への向き合い方を明らかにする.⑤指導プログラムを開発し,その効果検証を行い,運動が得意な学習者および,不得意な学習者が共生可能な体育授業を明らかにする.
2023年度は,①,②,③を中心に研究に取り組んだ.①については,当初の予定通り,資料収集を進めていたが,研究対象校の関係で,急遽②と③を優先的に進めることになった.そのため,①については,引き続き資料収集を行い,収集したデータの分析を進める予定である.
②と③については,当初の予定では,2024年度に実施する予定であった.しかし,研究対象校の関係で,2023年度に全国の中学校の生徒を対象として予備調査を実施することとなった.現在,予備調査によって収集したデータの分析を進め,本調査で実施する質問紙を作成している.2024年度は,全国の中学校の生徒を対象に本調査を実施し,データの分析を進める.そして,研究結果を論文にまとめ,国際誌に投稿することを目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画にあった初年度の文献研究については,データの収集・分析が次年度以降に持ちこしとなっている.この点については,今後の課題として継続的に試みていく.他方で,次年度の実施予定であった調査研究については,一部前倒して実施することができた.このような調査研究の一部前倒しの実施は文献研究の遅れを補完すると考え,当初予定していた計画より「おおむね順調に進展している」と判断した.

今後の研究の推進方策

2年目以降については,当初の研究計画通り,②と③を中心的に取り組むこととする.また,初年度に取り組んだ文献研究については,引き続き,データの収集・分析を進め,論文として投稿するために研究活動を進めていく.

次年度使用額が生じた理由

当初の計画には,資料収集に伴う旅費・人件費等が含まれていたが,研究計画の変更に伴い,これらの経費を抑えることができた.また,所属機関から学会参加に伴う出張費等の支給があったことから,次年度使用額が生じることとなった.
次年度は,主に調査研究の実施に伴う人件費や論文投稿費として計上する予定である.

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi