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2023 年度 実施状況報告書

旅行中の計画達成と偶発的体験の観光経験評価への影響-事前計画とセレンディピティ-

研究課題

研究課題/領域番号 23K17125
研究機関国士舘大学

研究代表者

河田 浩昭  国士舘大学, 21世紀アジア学部, 講師 (00963539)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード事前計画 / セレンディピティ / 観光経験 / 観光者満足度 / 観光地ロイヤルティ
研究実績の概要

観光経験におけるポジティブな偶発的な体験であるセレンディピティについて、その具体的な現象・内容を把握・分析するため、東京ディズニーランド来訪者を対象にしたプレ調査(インタビュー)と、旅行体験全般に関する簡易調査(アンケート:100サンプル)を実施した。旅行体験全般に関する簡易調査で聴取した自由回答からは、現地で出会った人々との交流、現地での非計画的な認知、現地の提供者(店舗や宿泊施設)からのサプライズ、現地での行動時のハプニングの5つのカテゴリーを見出すことができた。さらに、分析によりセレンディピティの有無が観光体験の満足度や観光地へのリピート意向に与える影響が示唆される結果が得られ、今後より多くのサンプルを対象としたアンケートを実施し、検証を進めていく計画としている。
また、ワーケーション中の偶発的体験と、ワーケーションの経験および効果との関係性について探索的に研究を行い、ワーケーション中に偶発的体験が生じた場合は生じない場合と比較して、ワーク・エンゲイジメントの高まりが強く、各経験評価が高いという結果となった。なお、この研究については2023年12月の日本観光研究学会全国大会にて発表した。
こうした研究の成果を踏まえ、特定の観光地への来訪者を対象とした旅行体験時の事前計画・セレンディピティと満足度、ロイヤルティの関係の検証を目的とした調査の実施に向け研究対象地の選定を行った。その結果、鳥取市を研究対象地として選定し、アンケート実施の準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初、2023年度の研究として計画していた研究対象地候補の選定については、鳥取市を対象地と選定し、計画通りに進捗している。
また、観光におけるカスタマージャーニーと観光経験の評価についての探索的調査については、東京ディズニーランドを対象にしたインタビュー調査の実施と調査手法をインタビュー調査からアンケートの自由回答の分析へと当初の計画から変更して実施するなど、調査を重ねている。また、観光におけるカスタマージャーニーと観光経験の評価についての定量的検証を当初計画よりを前倒し、2024年度中に実施する方向で準備を進めており、全体的な進捗としてはおおむね順調であると考えている。

今後の研究の推進方策

おおむね順調に研究は進んでいるので、大きな変更は必要ない。特定の研究対象地における観光経験評価とセレンディピティとの関係についての定量的検証結果を踏まえ、必要に応じて、上記の関係について大規模サンプルによる検証、定量モデル構築による解析等を行い、研究成果の発表・報告を行っていきたい。

次年度使用額が生じた理由

本年度に行う計画としていた研究対象地の選定のための国内出張の回数が当初の見込みより少ない回数で済んだため、旅費の未使用額が発生した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ワーケーション中の観光経験における 偶発的体験の影響2023

    • 著者名/発表者名
      河田 浩昭・中俣 良太
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会学術論文集

      巻: 38 ページ: 125-130

  • [雑誌論文] ワーケーションがもたらす効果とその 要因に関する探索的研究2023

    • 著者名/発表者名
      中俣良太, 河田浩昭
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会学術論文集

      巻: 38 ページ: 119-123

  • [学会発表] ワーケーション中の観光経験における 偶発的体験の影響2023

    • 著者名/発表者名
      河田 浩昭・中俣 良太
    • 学会等名
      第38回日本観光研究学会全国大会
  • [学会発表] ワーケーションがもたらす効果とその 要因に関する探索的研究2023

    • 著者名/発表者名
      中俣良太, 河田浩昭
    • 学会等名
      第38回日本観光研究学会全国大会

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公開日: 2024-12-25  

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