• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

現代日本フェミニズム史再考―ミニコミ誌とライフストーリー・インタビューの分析から

研究課題

研究課題/領域番号 23K17142
研究機関立命館大学

研究代表者

柳原 恵  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (80837253)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワードフェミニズム / ジェンダー史 / 女性史 / 地域女性史 / 女性運動
研究実績の概要

本研究は、1970年代前後に日本の「地方」で創刊されたフェミニズムの視座に基づくミニコミ誌およびその発行団体を対象とし、ミニコミ誌分析と当事者へのライフストーリー・インタビュー調査から運動の実態と思想の内実を解明し、新しい現代日本女性運動史を提示することを目指すものである。
本研究課題の初年度にあたる23年度は、当初の研究計画に従い、東北地方において地域女性史に関わる活動してきた対象者へのライフストーリー・インタビューを実施した。また、研究対象者が主宰するイベントにおける参与観察および研究代表者による講演を実施し、参加者との意見交換を行った。
並行して、関連資料を渉猟、収集、整理しつつ、効率的な調査と資料保存のための電子化作業も行った。
本年度の具体的な業績としては、本研究課題に関連する論考(論文2本、巻頭言1本)を執筆したことが挙げられる。うち、『歴史評論』に執筆した論考については24年8月刊行予定である。
加えて、日本女性史関連の業績を持つ2名の研究協力者との協働体制を作ることができたことも大きな収穫であった。研究協力者との協働のもと、今後のインタビュー調査の計画を具体化でき、調査実現のための準備を大幅に進めることができた。本年度後半には、二年目にあたる24年度に計画している調査対象者へのアプローチ、インタビュー日程の調整等、具体的な準備も進めることができた。また、最終年度には本研究成果をまとめた共著を刊行するという構想も具体化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、インタビュー調査および参与観察を実現し、文献の渉猟・整理・調査も進めることができた。また、研究課題に係る論考(論文2本、巻頭言1本)を執筆することができた。さらに、研究協力者を得たことにより、24年度のライフストーリー調査実現のための対象者へのアプローチ、インタビュー日程の調整等、具体的な準備も進めることができている。しかし、初年度に計画していた北海道での聞き取りが実現できなかったため、全体としては「やや遅れている」という評価となる。

今後の研究の推進方策

24年度は、主に沖縄、九州、北陸地方において活動してきた対象者へのライフストーリー・インタビュー調査を実施する。また、初年度に実現できなかった北海道における調査に向けても準備を開始する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、北海道、東北において活動してきた対象者への聞き取りを行う予定であったが、北海道での聞き取りが実現できなかった。よって旅費や謝金等、残額が生じた。残額については、次年度の調査によって使用見込みである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 地域女性史における聞き書きをめぐって2024

    • 著者名/発表者名
      柳原恵
    • 雑誌名

      歴史評論8月号

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 女性史の実践がもたらすエンパワーメント2024

    • 著者名/発表者名
      柳原恵
    • 雑誌名

      月刊ウィラーン

      巻: 839 ページ: -

  • [図書] 現代社会を拓く教養知の探求2024

    • 著者名/発表者名
      教養教育研究会 編
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771038158

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi