今後の研究の推進方策 |
次年度の推進方策とし、① 細胞集合体作製のためのECM成分由来マイクロスフィアの作製と特性評価、② ①のdECMゲルへの包埋によるバイオインクの作製、③ マイクロスフィアのパターニング印刷、④ 3D構造体内部のがん細胞の生存、増殖、浸潤転移能の評価を実施する。 ①については、スフェロイドとは別の方法で3D構造体中に高い細胞生存率を有する細胞凝集体を作り出すために検討を進める。作製時のパラメーターを変更することで、様々な粒子形態、粒子径のマイクロスフィアの作製検討を行う。②では、種々のdECMゲルとマイクロスフィア混合バイオインクの印刷可能条件を検討するために、印刷スピードやノズル径、印刷形状など様々な条件で印刷を行う。スフェロイドを印刷した際に、一部ではスフェロイドの形状を維持できなかったことを踏まえて、パターニング印刷できる条件を探索する(③の方策)。④に関しては、がん細胞の生存・増殖をCalcein, PI染色で評価するだけでなく、細胞形態や浸潤転移能をVimentin, β-tubulin, Phalloidin, MMP2の免疫蛍光染色により評価することで、3D構造体中のがん細胞挙動を評価する。
|