「ヘルスケア政策史研究」領域創成の基盤構築とアーカイブズ整備－PPIの実践と共に

2023 年度 審査結果の所見

• 研究課題/領域番号: 23K17288
• 研究種目: 挑戦的研究(開拓)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 中区分8:社会学およびその関連分野
• 研究機関: 立命館大学
• 研究代表者: 後藤 基行 立命館大学, 先端総合学術研究科, 准教授 (70722396)
• 研究分担者: 川端 美季 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (00624868) ; 渡部 沙織 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (00828999) ; 舟津 悠紀 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (10937650) ; 松田 亮三 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20260812) ; 竹島 正 大正大学, 地域構想研究所, 教授 (20300957) ; 美馬 達哉 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (20324618) ; 佐藤 沙織 (高間沙織) 尾道市立大学, 経済情報学部, 准教授 (20782030) ; 由井 秀樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (40734984) ; 久保田 明子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (40767589) ; 赤司 友徳 九州大学, 大学文書館, 准教授 (70774587) ; 松原 洋子 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (80303006)
• 研究期間 (年度): 2023-06-30 – 2026-03-31

研究の概要

本研究は「ヘルスケア政策史研究」という領域を創生し、明確な輪郭をもたせるための基盤構築を目標とするものであり、(A)政策・制度の実態と変遷の歴史的研究とともに、(B)関連アーカイブズの構築・整備とデータ提供、(C)それらの研究とアーカイブズへの患者／当事者および市民の参画・協働体制の形成という、3つの軸から組み立てられている。

学術的意義、期待される成果

ヘルスケア政策は社会的重要性の高い対象だが、その歴史的研究はこれまで専ら個々の研究者によって担われてきた。それらを「政策史」として連関・連携させ、一次資料のデータアーカイブズを初めとする共通の研究基盤を整えることで、新たな研究領域を立ち上げようとする点に、着実かつ挑戦的な学術的意義が認められる。また、患者・当事者・市民の参画の回路が開かれることで、より大きな社会的インパクトも期待できる。