研究課題
挑戦的研究(開拓)
生殖補助医療における着床障害問題を解決するため、その理解と対応策が求められている。本研究は応募者らがhPSCsから人工胚盤胞を作製した成果を基とし、受精卵を用いることなく胚盤胞の着床課程を再現する人工胚細胞と人工子宮内膜を用いて、人工胚盤胞の着床過程を生体外において再現するマイクロ流体デバイスを作成し、着床過程を解明することを目的とした研究である。
生体外において受精卵を用いることなく胚盤胞の着床過程を生体外で再現する技術は社会的重要性が高く、挑戦的な課題である。材料科学・工学・発生学を融合して、生体外で体内現象を再現するマイクロ流体デバイスを作成し、着床過程の解明に挑むものであることから学術的意義を有する。着床過程の解明がされれば、その成果は大きなインパクトを持ち、着床不全減少につながれば社会的波及効果を期待できる。