研究課題
挑戦的研究(開拓)
高度な誤り耐性型量子コンピューターの実現を目指し、多量子ビット化を可能にする「高いQ値」、「大面積化」、「3D集積」に有利な新しい材料の開発を目指す研究である。従来広く注目されてきた高いQ値を実現する上で有利な単結晶エピタキシャル構造ではなく、大面積化、3D集積に有利なアモルファス材料に着目し、その高Q値化を目指している。
量子コンピューターの多量子ビット化を可能にする材料として、アモルファス材料に注目する点が新規性と独自性に富んでいる。また、本来アモルファス材料では不利と考えられてきた高いQ値を実現するために、絶縁体材料や超伝導体材料の特徴や性質を検討し、それらを生かそうとする点が学術的に意義深い。本研究の成功により誤り耐性型量子コンピューターの技術に革新的なブレイクスルーがもたらされると期待される。