2023 年度審査結果の所見

リグノセルロース由来生新規分解性ポリエステルモノマーの連続合成

研究課題

研究課題/領域番号	23K17362
研究種目	挑戦的研究(開拓)
配分区分	基金
審査区分	中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関	東京大学
研究代表者	石谷暖郎東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任教授 (50302617)
研究期間 (年度)	2023-06-30 – 2029-03-31
研究の概要	フロー系を用いて、化石資源からのバイオマス資源への移行を実現する試みである。具体的には、ヘミセルロース由来キシランから工業的に生産される単糖キシロースの高付加価値化を目指した研究であり、生分解性プラスチック、ポリエステルの原料となるラクトン類を連続生産する触媒フロー反応系を構築しようというものである。
学術的意義、期待される成果	バイオマスから使いやすい単純な化合物への変換法の開発、およびその有用物質への変換は、難易度が高く喫緊の解決すべき課題であり、本研究はフロー系を利用し、新たな金属酸化クラスターを触媒とした反応を開発して多用途なモノマーを合成しようという挑戦的な研究である。本研究の実現はカーボンニュートラル戦略の観点から重要なアプローチを示すものとなる。