研究課題
挑戦的研究(開拓)
細胞表層の糖鎖を化学的に編集し、その機能を制御することを狙う研究である。有機化学的に合成した糖鎖を人工的に細胞表面に提示させる(ケミカルノックイン)。本研究では、糖鎖機能を保護しておき、必要なタイミングで活性を復活させるケージング技術と合わせて、in vivoにも適用可能な技術を作り出すことを目標とする。
遺伝子工学的な編集が困難な糖鎖を細胞に提示させるために、人工的に糖鎖を細胞上に導入させる方法を開拓しようとするもので、応募者のもつ合成力が生かされた提案となっており、波及効果の大きい新しい分野を拓くことが期待できる。糖鎖の機能を巧みに利用することを目的としたin vivo糖鎖ケミカルノックインの発展性は高く、細胞治療や免疫調節の基盤技術構築となることが期待できる。