研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、脊椎動物で実現していない「乾燥しても生存する細胞」を実現すること(乾眠化技術)を目的としており、実現すれば生物にとっての水の概念が変革される可能性がある「挑戦的研究」である。応募者らがこれまでに開発したゲノム機能が維持された体細胞および精子の凍結乾燥(FD)技術をもとに、細胞としての機能を維持したままのFD技術、常温での乾燥技術などを技術開発し、最終的には「乾眠生物学」の創設を目指す。
脊椎動物の精子および体細胞の乾燥保存の研究は、水畜産業のみならず医療・宇宙利用分野にまで広く応用が見込まれる課題であり、さらに乾眠生物学のような新しい学問分野の創造にも繋がる可能性がある。