研究課題
挑戦的研究(開拓)
マウスにおける記憶の長期間維持の時刻依存性に2つの神経制御ニューロステロイドが関与するというこれまでの発見をもとに、その分子メカニズムを明らかにすることを目的として、ニューロステロイド増加の時刻依存性の要因を探るとともに、その受容体の探索やニューロステロイドによるスパイン増加のしくみを多時点のトランスオミクスなどを駆使して解析する。
記憶の長期維持のメカニズムについての研究、特にその日周リズム(時刻依存性)との接点に着目した研究は少なく、挑戦的かつ新規性が高く、高い学術的意義をもつ。また、本研究で見出される受容体や細胞内応答分子は、認知機能改善の薬剤ターゲットとなる可能性があり、医学薬学的な観点からも大きなインパクトを与える成果が期待される。