研究課題/領域番号 |
23K17418
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
天竺桂 弘子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80434190)
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研究分担者 |
坊農 秀雅 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (20364789)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2027-03-31
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研究の概要 |
がん研究分野において「自己」と「非自己」を識別する新たな仕組みを理解することは喫緊の課題である。応募者らは昆虫の多胚性寄生蜂キンウワバトビコバチ(トビコ)に、「自己」と「非自己」を識別する仕組みが存在することを見出した。トビコは組織擬態を行うことで宿主の排除から免れる。一方、同胞繁殖幼虫だけを正確に識別し、それ以外の非自己を排除する。この系を利用し、新しい自己・非自己の認識様式を明らかにする。
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学術的意義、期待される成果 |
本研究ではトビコにおける自己・非自己識別の根幹を担う主要な分子を同定する。がん細胞は擬態することにより免疫系によって排除されることから免れているとも考えらる。そのため、本研究は生物学の異物認識の根幹を担う仕組みの理解を大きく変革・転換し、「組織擬態」というこれまでなかった免疫学理論の提言が期待される。
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