研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、メンタルヘルスやパフォーマンスのコントロールに影響を及ぼす深呼吸の生理・神経メカニズムの解明を目的とする。マウスに、環境の明るさをフィードバックすることで特定頻度の呼吸を訓練し、テストバッテリー、光遺伝学的、薬理遺伝学的手法により、深呼吸の行動への影響や神経基盤を明らかにする計画である。
着想が独自であり、新規性が高い。動物の自発的呼吸制御はそれだけで挑戦性が高いが、予備実験でポジティブな結果を得ており、新しい実験系の構築という明白な成果を期待できる。ヒトの深呼吸のモデルとして妥当といえる行動の獲得と、その背景の神経メカニズムに迫る発見ができれば、学術的に広い波及効果を持つと評価した。