研究課題
挑戦的研究(開拓)
スプライシング因子(SF)変異に由来するミススプライシング産物の発がんにおける役割を明らかにするために、SF変異細胞株ならびに野生株の特定部位に発現するスプライシング産物とそれらの翻訳産物を時空間的、定量的にプロテオゲノミクス解析を行い、正常ならびにミススプライシング産物の運命を明らかにする。
がん全体の2~3%を占めると推計されるSF変異がんの病態解明や治療標的分子の同定が期待される。またスプライシング産物の細胞内局在・分解とそれらに由来するタンパク質発現変化を体系的に理解する新規研究分野「RNA分解科学」を創生することにより、細胞基本原理の理解を深める可能性を秘める。