研究課題
挑戦的研究(開拓)
応募者らは、CAR-T細胞療法における問題点を克服するため、NK細胞を用いた治療法の開発を進めてきた。本研究は、応募者らが開発したNK細胞製剤GAIA-102において、遺伝子導入技術を使わずに、CAR遺伝子と同様の効果を示す既存抗体医薬品に適応可能な抗体免疫複合体の開発を目的としている。
応募者らが開発しているNK細胞療法は、これまでのCAR-T細胞療法における固形癌への適応の難しさ、副作用の多さといった問題点を克服しうる画期的な治療法である。本研究は、遺伝子導入技術を用いずに、CAR遺伝子と同様の効果を示す抗体免疫複合体の技術開発を目指したもので、製剤の安定供給や費用面での問題も解決しうる挑戦的な研究である。さらに、これまでの着実な研究成果から臨床応用に向けた実現性も期待される。