研究課題/領域番号 |
23K17446
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
丁野 純男 北海道科学大学, 薬学部, 教授 (90347790)
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研究分担者 |
戸上 紘平 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (20582357)
板垣 史郎 札幌医科大学, その他部局等, 准教授 (00360925)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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キーワード | アニサキス / 駆虫 / DDS |
研究実績の概要 |
我々は、過去の挑戦的研究(萌芽)にて、アニサキスにある種の酵素剤を曝露すると、薬物防御機構の実体であるクチクラ膜が緩んで薬物が虫体内に送達されるという新たな知を芽生えさせた。この新技術を用い、アニサキス虫体内に入れば駆虫効果を発揮する成分をスクリーニングした。即ち、魚から採取したアニサキスに酵素剤を曝露して虫体内に駆虫候補生分を送達し、そのときの虫体死滅速度を指標として駆虫効果を評価した。その結果、潜在的にアニサキス駆虫能を有する成分として、カルバクロール、チモール、クレオソート、ブロメラインやゲラニオールなどの単一成分、また、オレガノ抽出物などの複数成分混合物を発見した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
補助事業期間中の研究実施計画の通りに研究が進展したため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果を活かし、動物モデルや人に投与できるDDSを作製し、臨床応用を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
植物成分を使用するにあたり、植物の栽培が必要である。2023年度は天候等の理由で栽培ができず、次年度使用額が生じた。植物の栽培にかかる経費は、2024年度に使用する。
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