研究課題/領域番号 |
23K17465
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
梶野 瑞王 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (00447939)
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研究分担者 |
岩田 歩 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 研究官 (30827340)
猪俣 敏 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主席研究員 (80270586)
藍川 昌秀 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (90446815)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2029-03-31
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キーワード | 数値モデル開発 / 実験装置開発 / 野外観測 / 室内実験 / 氷晶核活性 / 雲内化学反応 |
研究実績の概要 |
可搬型雲チャンバーのテフロン線による液滴のトラップ部分および捕集サンプルのオートチェンジャー部分を開発した。筑波山頂において氷晶核活性の測定のための顕微鏡試料の捕集装置を開発し、観測を開始した。また雲内化学反応の測定のために霧水サンプラーによる雲水の捕集と化学成分分析の観測を実施した。そのほか、数値モデルは氷晶核活性に関しては、ブラックカーボンと鉱物ダストによる氷晶核活性化を実装し、鉱物ダストによる氷晶核活性が雲・降水機構に及ぼす影響について数値解析を行った。また、雲内化学反応については、その酸化反応に関する触媒として重要視される鉄イオンや銅イオンに関するシミュレーション技術を確立した。実験・観測については、エアロゾル帯電測定技術や顕微鏡分析技術の開発、反応性窒素・有機窒素化合物の観測技術、西日本観測地点である北九州市での観測研究、についてそれぞれ成果発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
装置の大まかな設計は終了し開発に着手した。また数値モデル開発、観測地点であるつくば市、北九州市における実験・観測的研究も順調に進行している。論文成果も数報あがった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、装置開発、数値モデル開発、実験・観測的研究を継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画当初は装置開発のための消耗品を多く計上していたが、数値モデルおよび装置制御部のプログラミングを優先したため、物品費の購入が少なくなった。ただし、消耗品購入は次年度以降に持ち越すため、引き続き必要となる。また本年度は各担当者の個別研究開発を優先し、会合はすべてオンラインとしたため、旅費の計上もなかった。
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