研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究の目的は、血液サンプルを利用し、認知症を来す疾患の原因タンパク質を判別、識別する新規センサ技術を開発することである。応募者はすでに独自のセンサ技術を有しているが、本研究では抗体様低分子の導入やプリオン様原因タンパク質の重合体の濃度増幅など、工学に生物学を融合させた独自のアイデアで高性能の判別能力を有するセンサ技術の開発を目指している。
本研究では凝集原因タンパク質に着目しており、この点は新規性が高い。また、凝集性タンパク質をデバイス上で増幅する技術の実現性は高く、多機関、異分野の研究者によって組織化された学際的研究である。そして、目的としているセンサ技術の開発が達成できれば、認知症の超早期診断に応用できるとともに、認知症の予防・治療戦略の発展に資する可能性もあり、本研究の波及効果は大きいと思われる。