研究課題/領域番号 |
23K17509
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
渡丸 嘉菜子 東京理科大学, 教養教育研究院神楽坂キャンパス教養部, 講師 (40735990)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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キーワード | 音声知覚 / 母音知覚 / 英語 / 日本語 |
研究実績の概要 |
【背景】本研究の最終目標は、母語音声と外国語音声の知覚を統一したモデルでとらえることである。本課題では、そのモデルに取り入れる要素として、詳細の調音情報の必要性を指摘しつつ、母語および外国語の知覚に共通して有効な調音情報を、音響情報のみから再現することを目指す。音声知覚の過程では、①音響特性(空気の振動を起源とする物理的な情報)、②語彙知識(言語に存在する単語に関する知識)、③調音情報(口の動きに関する情報)が必要である。それらの要因を総合的に査定することで、ヒトは連続的に変化する音声から音素(意味の違いを生み出す最小の音単位)を抽出する。本研究では、音素抽出において、言語に依存することなく有効な調音情報を明らかにする。調音情報は、最終的には音響特性として表面化される。音響特性として反映される調音情報として、母音のフォルマント遷移に焦点をあて、母語音声知覚ならびに外国語音声知覚の両者に同等に有効な聴覚情報の特定を試みる。【調査進捗】2023年度:<目標>コーパスおよび録音データを用いた予備調査にて、英語の緊張母音と弛緩母音に見られるフォルマント周波数の遷移と知覚との関係について調査する。<結果>コーパス及びデータ収集と分析を行ったが、予備調査には至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究課題採択の後、応募時には想定していなかった要因も関与する可能性に気づいたため、データ収集などに当初の予定よりも時間をかけた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画では、2024年度:合成音声作成、予備実験、2025年度:実験と考察を予定していたが、2023年度実施に至らなかった予備調査を引き続き行い、知覚実験実施環境を整える。必要に応じて、音声分析に切り替えるなど、調整を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は、研究の遂行が計画よりも遅れたため、次年度使用額が生じた。
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