研究課題/領域番号 |
23K17629
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
土井 幸輝 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (10409667)
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研究分担者 |
西村 崇宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 主任研究員 (70733591)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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キーワード | 凝りモデル / 硬さ識別 / 学習キット |
研究実績の概要 |
中途視覚障害者が経済的に自立するための職種として,あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師が一般に知られている.施術の流れの中では,基礎的な施術である圧痛や硬結等の人体の触察能力の向上が最重要となる.そのため,あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師を育成する盲学校の専攻科理療科では,生徒が臨床実習の際,実際に患者の凝りを同定しながら揉むことや圧迫等の基本的な訓練に注力する必要がある.しかし,現状では,生徒が凝りを同定するための学習に使用できる学習キットが存在しないため,触察能力を習得したり,向上させたりすることに苦心しており,学校教育現場から改善が求められている.本研究では,盲学校理療科に通う生徒のために,任意の硬さに調整可能な皮膚モデルを製作し,それを接触対象物として搭載した凝り同定学習キットを開発することを目的とした.本年度は,凝り内包皮膚モデルの製作に向けて懸案事項を整理することができた.また,あん摩マッサージ指圧師等を志向する中途視覚障害者の指導に関わる教員の協力を得て,人間中心設計の観点から利用者が主体的に学習できる学習キットを製作することができた.研究成果の一部については,当該領域の学術団体で発表し,多くの助言をもらうことができた.次年度以降については,凝り内包皮膚モデルの製作と製作した学習キットの活用法の検討を行う予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,研究計画に基づいて凝り内包皮膚モデルの製作に向けて懸案事項を整理することができた.また,あん摩マッサージ指圧師等を志向する中途視覚障害者の指導に関わる教員の意見を踏まえつつ,利用者が主体的に学習できる学習キットを製作するところまでできた.研究の進捗状況は,おおむね順調に進展している.次年度以降については,凝り内包皮膚モデルの製作と製作した学習キットの活用法の検討を行う予定である.
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今後の研究の推進方策 |
初年度は,研究計画に基づいて凝り内包皮膚モデルの製作に向けての懸案事項の整理と学習キットを製作することができた.次年度以降については,凝り内包皮膚モデルを製作していく.また,製作した学習キットの活用法の検討を当該領域の有識者にコメントをもらいながら行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は,凝り内包皮膚モデルの製作に向けて懸案事項の整理はできたが,製作は控えたことや,日程調整上,予定していた学会発表を行うことができなかったことから,次年度使用額が生じた.2年目以降で初年度に試作した学習キットを元にして凝り内包皮膚モデルの製作を手掛けるための経費として使用する予定である.
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