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2023 年度 実施状況報告書

志村多様体とプリズム

研究課題

研究課題/領域番号 23K17650
研究機関東京大学

研究代表者

今井 直毅  東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (90597775)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2026-03-31
キーワード志村多様体
研究実績の概要

志村多様体の整モデル上の普遍的なプリズム捻子の存在に関する Pappas-Rapoport の予想を志村多様体がアーベル型で p でのレベルが超スペシャルである場合に考えた.まず,p 進整数環上滑らかな形式スキーム上のプリズム的 F クリスタルに関する淡中的な圏同値の理論を整備した.さらにそれを用いて志村多様体がアーベル型で p でのレベルが超スペシャルである場合に,整モデル上の普遍的なプリズム捻子を構成することができた.さらに,普遍的なプリズム捻子を用いて整モデルの特徴づけを与えることができた.従来の特徴付けは志村多様体の整モデルの塔に関するものであったが,それらとは異なり,各レベルごとに志村多様体の整モデルを特徴付けることができた.またプリズム的 F クリスタルに対するクリスタル-De Rham 比較同型を構成し,それを用いて Lovering によるクリスタル実現関手との整合性を証明した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

志村多様体がアーベル型で p でのレベルが超スペシャルである場合に満足できる結果が得られたため順調に進展しているといえる.

今後の研究の推進方策

志村多様体がアーベル型で p でのレベルが超スペシャルである場合に構成した普遍的なプリズム捻子がプリズム的 F ゲージに精密化できるかについて考える.また p 加除群のモジュライスタックと志村多様体の整モデルの間の関係についても研究を行う.研究集会に参加し,数論幾何に関する情報収集を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

論文の執筆に割く時間を優先したため,予定より出張が少なくなり次年度使用額が生じた.次年度に,情報収集のための出張を行い使用する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] Prismatic realizations on Shimura varieties of abelian type2023

    • 著者名/発表者名
      Naoki Imai
    • 学会等名
      Satellite Conference in Number Theory of International Congress of Basic Science
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Prismatic realizations on Shimura varieties2023

    • 著者名/発表者名
      Naoki Imai
    • 学会等名
      Number theory and arithmetic geometry
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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