研究課題/領域番号 |
23K17735
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
竹囲 年延 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (60517712)
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研究分担者 |
安藤 潤人 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (50899797)
和坂 俊昭 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60390697)
藤本 英雄 東京都立大学, システムデザイン研究科, 特任教授 (60024345)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | 触感増幅 / 微小凹凸 / なぞり動作 / 脳波 |
研究実績の概要 |
スパイラルコイル型タッチレンズのみが凹みを検出できることを,脳波P300 を観測することで客観的に明らかにする.そのために次の3つについて行う. ①代表的な実験方法であるオドボール課題にて,剣山型タッチレンズでは観測されずに,スパイラルコイル型タッチレンズで凹み形状をなぞる時だけにP300 が観測されるかどうかについて実験する. ②幾つかの深さや高さをもつ触覚プレートを用意し,どの程度の凹みの深さや形状まで認識できるのかについても調査する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①P300の実験を実施するためのシステム開発を行った.被験者は指を動かさずに,触覚プレートが動くことで,相対的に触覚プレートをなぞる.被験者が動くのに伴い脳波が発生することが想定され,それを防ぐためである.そのために,触覚プレートを取り付けるスライドレールのステージを等速度制御し,脳波実験時に発生する脳波を位置情報と対応させて記録するシステムを構築した. ②幾つかの深さや高さをもつ触覚プレートを製作した.スパイラルコイル型タッチレンズと剣山型タッチレンズの触感増幅の差が最も顕著にでると予想した形状をもつ触覚プレートを用いて,まずは脳波の計測実験を行った.
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今後の研究の推進方策 |
①能動的になぞるケースについて,脳波への影響を観測する. ②能動的になぞる運動の再現性が高い仕組みをもつ実験システムを構築する. ③被験者がなぞる指先の圧力変化を計測するシステムを構築する. ④昨年度の研究成果をまとめてJournal論文に投稿する.
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度に購入する計画だった脳波計を一時的にお借りすることができているために,購入が先延ばしになった.
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