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2023 年度 実施状況報告書

微生物の新規な遺伝子発現調節機構を運用した革新的な合成生物学ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K18014
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

末永 光  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (90357252)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2026-03-31
キーワード反復配列 / 遺伝子発現調節 / メタゲノム / 微生物 / 合成生物学
研究実績の概要

0から10までの11種類の繰り返し数の反復配列を設計し、マーカー遺伝子の上流に挿入して、大腸菌発現用ベクターを構築した、複数の発現ベクターと大腸菌宿主の組み合わせを構築し酵素活性の測定を行った結果、最適な繰り返し数の傾向が確認された。さらに、大腸菌以外の宿主の場合にも同様の傾向が確認された。また、酵素の発現量を確認したところ、酵素活性と連動して発現量の増加が確認された。その一方で、in vitro 転写解析の結果、mRNAの合成量は一定量であった。これらの結果より、反復配列は転写量の増加ではなく、転写後のタンパク質翻訳の過程において影響を与えていることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

反復配列が遺伝子発現に及ぼす分子メカニズムを解明するために必要な実験結果を確実に得ている。P450遺伝子を用いた実験についても進行中である。

今後の研究の推進方策

次年度は、反復配列がその下流に存在する酵素遺伝子のタンパク質生産に及ぼず分子メカニズムにの解明に取り組む。

次年度使用額が生じた理由

当初計画していた人工遺伝子合成について、PCR手法で代替したため、より安価に目的を達成し残額を生じた。次年度においては、翌年度分として請求した助成金と合わせて、P450酵素遺伝子の人工遺伝子合成に使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Evolution of genetic architecture and gene regulation in biphenyl/PCB-degrading bacteria.2023

    • 著者名/発表者名
      Fujihara H, Hirose J and Suenaga H
    • 雑誌名

      Front. Microbiol.

      巻: 14 ページ: 1168246

    • DOI

      10.3389/fmicb.2023.1168246

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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