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2024 年度 実施状況報告書

On chip でウイルス性出血熱をモデル化する

研究課題

研究課題/領域番号 23K18229
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

坂井 祐介  国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (60615722)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2026-03-31
キーワードSFTS / デング出血熱 / ウイルス性出血熱
研究実績の概要

本年度は臓器チップを用いた実験の予備検討として、血管内皮細胞や腸管上皮細胞、肝細胞における細胞機能障害や細胞傷害のマーカーについてデングウイルス感染マウスを用いて検討を行った。血管内皮細胞ではバリア機能を司る分子である各種接着分子の発現を検索した。この結果、接着分子の中でもClaudin-5とJAM-Bの発現がショック症状の進行に伴って減少することが明らかとなった。特にClaudin-5は通常状態での発現が高く、バリア機能障害のマーカーとして適しているものと考えられた。腸管上皮細胞では症状発現と共にClaudin-3の発現が消失すると共にcleaved-Caspase3発現細胞が増加することがわかった。肝細胞ではcleaved-Caspase3発現細胞の増加はごく少ないものの、DNA損傷マーカーであるγH2AX陽性を呈する細胞が症状の進行と共に増加することがわかった。次に、デングウイルス感染によって生じるマクロファージのフェノタイプの変化を脾臓の組織標本を用いて解析した。デングウイルス感染に伴って、感染早期よりMARCO陽性を呈するマクロファージが赤脾髄で顕著に増加することが明らかとなった。これらMARCO陽性マクロファージは赤脾髄マクロファージのマーカーであるF4/80を発現すると共にSTAT1の核移行が生じており、赤脾髄マクロファージがIFN系やPAMPsからの刺激によってフェノタイプの変化によって生じる可能性が示唆された。病態形成に関わる現象として、病態末期にはM1マクロファージマーカーであるiNOSに陽性を示す細胞が増加することが明らかとなった。

現在までの達成度
現在までの達成度

4: 遅れている

理由

他の研究による多忙のため。臓器チップモデル確立の遅れのため。

今後の研究の推進方策

本年度までに細胞傷害や病態進行の解析系は本年度までに充分に確立できたと考えられる。これらの研究成果をもとに、臓器チップモデルの感染スケジュール、評価タイムポイントを設定し、引き続き臓器チップのモデル化と傷害検出系の確立に取り組む予定である。
。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の遅れのため

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公開日: 2025-12-26  

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