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2023 年度 実施状況報告書

疾患特異的環境下における自己抗体産生B 細胞とその抗原の同定

研究課題

研究課題/領域番号 23K18362
研究機関九州大学

研究代表者

金子 直樹  九州大学, 歯学研究院, 助教 (80805284)

研究分担者 金子 一成  関西医科大学, 医学部, 教授 (00214453)
川野 真太郎  九州大学, 歯学研究院, 教授 (00398067)
佐藤 康晴  岡山大学, 保健学域, 教授 (00579831)
林 慶和  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (00801078)
研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2026-03-31
キーワード自己抗体 / 自己免疫疾患 / 腫瘍
研究実績の概要

主に自己免疫疾患(IgG4関連疾患、シェーグレン症候群)や悪性腫瘍(口腔扁平上皮癌)において産生される抗体の抗原を検索し、病態の理解と治療への応用に繋げることが目的である。血液を用いた検討では、これまでいくつかの報告はあるものの、病態をダイレクトに反映すると考えられる罹患臓器を用いた検討による報告がほとんどない。組織・血液標本よりB細胞受容体(BCR)配列を解析、その配列を参考にリコンビナント抗体を作成して抗原検索を行う。もしくは組織標本より直接抗体を抽出し、抗原検索を行う方法も考慮している。罹患臓器における抗原を明らかにすることができれば、各々の疾患の病態理解に繋がるのみならず、それらを標的とした治療にも応用することが可能である。
一年目には、IgG4関連疾患と口腔癌のシングルセル解析の結果、特にBCRシークエンスより得られたBCR配列よりリコンビナント抗体の作成し、抗原検索のためのアレイ解析を行った。現在同データについて解析中である。
二年目である本年は、n数の増加と結果の解析に注力する予定である。また血液からも抗体を抽出し、アレイ解析も予定している。同一患者から得られた組織の抗体と血液の抗体の比較からは、新たな知見が得られると期待を寄せている。また、組織を用いたspatial imaging (High-performance in situ) を行うことも予定しており、その結果、B細胞と抗原の位置情報、また関連する免疫細胞との関連を検索することが可能となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調に進展しているが、各種検討のn数をさらに増加させていく必要がある。

今後の研究の推進方策

一年目には、IgG4関連疾患と口腔癌のシングルセル解析の結果から、リコンビナント抗体の作成と抗原検索のためのアレイ解析を行った。
二年目である本年は、n数の増加と結果の解析に注力する予定である。また血液からも抗体を抽出し、アレイ解析も予定している。

次年度使用額が生じた理由

高額なリコンビナント抗体を用いたプロテインアレイ解析を、コスト削減を目的にまとめて提出するため、症例数が集まるのを待っており、次年度まとめて解析する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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