研究課題/領域番号 |
23K18411
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
中村 伸吾 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 医療工学研究部門, 教授 (00505323)
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研究分担者 |
佐藤 洋子 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 講師 (20757017)
佐藤 正宏 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, ゲノム医療研究部, 共同研究員 (30287099)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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キーワード | バイオマス資源 / 感染症対策 / 感染制御 / 除菌効果 |
研究実績の概要 |
バイオマス資源である貝殻を有効活用するため、焼成酸化カルシウム(Heated Scallop-shell Powders, HSPs)を作りだし、ウイルスや微生物の殺菌・不活化効果等を調べたところ、環境表面の除菌に利用できる可能性が示された。HSPsには脱脂作用がなく、塩素も含まれないことから、人体刺激や金属製品の錆び発生等の可能性は極めて低いと考えられる。そこで本研究では、HSPsによるマスク等の除菌、簡易プロテクト、消臭等の効果を調べ、その利用法の拡充を目指す。本年度は研究計画に基づいてマスク等の個人防護具(PPE)の簡易除菌に関する検討を実施した。その結果、マスクの不織布を使用した検討において、HSPsは除菌効果が確認でき、材質に対する物理的変化も確認されなかった。また、HSPsは水浄化にも活用出来ることを示唆する結果を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書に記載した研究計画に基づいて概ね順調に研究は進展している。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書記載の計画に従い引き続いて実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
主として、人材の探索に難航したため研究補助の雇用にあたって調整が必要となり結果的に残予算が発生した。次年度は、研究補助雇用にかかる問題は生じない予定であり、今年度計画の実験の追加データの収集等を行うため、残予算は全研究期間を通じて徐々に解消される。
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