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2023 年度 実施状況報告書

知識ネットワークの階層的構造の解明と階層的類推推論の実現

研究課題

研究課題/領域番号 23K18497
研究機関東京電機大学

研究代表者

高橋 達二  東京電機大学, 理工学部, 教授 (00514514)

研究分担者 岡本 洋  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (00374067)
布山 美慕  立命館大学, 文学部, 准教授 (30797311)
西郷 甲矢人  長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (80615154)
研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2025-03-31
キーワード類推推論 / 圏論 / 自然変換 / マルコフ連鎖 / ページランク / クラスタリング / 階層性
研究実績の概要

「単語ネットワークの階層化による概念化の実現と分析」と「階層的連想ネットワーク上での類推推論の実現」の二つを行った。知識構造は一般的に(制限づけられた)有向ネットワークである。人間の知識も単語をノード、その間の関係をエッジとしたある種のネットワークと考えられる。そこで特に関連や類似のデータセットであるSimLex-999, WordSim353 (英語)、JWSAN (日本語) や word2vec などによる単語分散表現から単語ネットワークを形成し、その上で布山・西郷・高橋によるTINT (不定自然変換理論) と分担岡本らによるMDMC(マルコフ連鎖モジュラ分解) によるクラスタリングによる類推推論の実現と階層性の分析を行なった。特に、自然言語処理の手法でまだ十分扱えていない意味の類似性に基づくネットワークと、従来の共起・連想関係のネットワークの性質の違いを、多解像度のクラスタリングにより詳細に分析することで、言語知識構造としてのネットワークの理解を深めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

単語ネットワーク、特に円環構造の仮定されている感情語のクラスタリングについて、研究成果について国際会議で発表し、ジャーナルへの投稿準備中である。類推推論については理論的分析と一般化を進めている。実質1年半の研究期間であるが、順調に当初の目標が達成できる見込みである。

今後の研究の推進方策

単語クラスタリングについては、ネットワークデータをベクトルデータに変換できるという機能があることが発見された。この点について可能性を追求する。類推推論については、基本アルゴリズムができているので、理論的な整理を進めて論文投稿に進む。

次年度使用額が生じた理由

研究者招聘に関し為替レートの変動が読めなかったため。実際には円安が一時緩和され、微妙に安く招聘できた。このためである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Investigating the structure of emotions by analyzing similarity and association of emotion words2024

    • 著者名/発表者名
      Iwaki, F., & Takahashi, T.
    • 学会等名
      Proceedings of AROB-ISBC-SWARM 2024 (GS9-4)
    • 国際学会
  • [学会発表] 感情語類似度ネットワークの偏在的コミュニティ抽出による解析2023

    • 著者名/発表者名
      岩城 史享, 横須賀 天臣, 高橋 達二
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会論文集
  • [学会発表] 感情語の類似性と連想性の解析による感情モデルの構造の検討2023

    • 著者名/発表者名
      岩城 史享, 高橋 達二
    • 学会等名
      2023年度日本認知科学会第40回大会

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公開日: 2024-12-25  

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