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『善の研究』第3編のもととなる四高での倫理講義(1906年)の後に、京都大学で行われた倫理学講義の講義ノートや、それ以前の思索ノートを用いることで、西田の自由論が東洋的な思想伝統を背景に形成されてきたこと、また1906年以降に、ベルクソンやJ.M.ギュイヨーなどの思想を取り入れるなどして、自身の自由論を洗練させようとしていたことが明らかになった。西田と東洋的な思想伝統との関係については文献的な証拠が乏しく、この点を、新資料によって補える可能性を示したことは大きな意味を持つ。また、従来、注目されてこなかった西田の自由論が豊かな可能性を持つことを示すことができた。
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