2023年度は、研究課題「中国近代センチメンタル文学の多角的研究」について、以下の実績をあげることができた。 ①、研究成果の公表。 本年度は、2回の研究会・講演会での口頭発表を行なった。2023年12月27日、中国北京第二外国語学院にて「近現代中国留日知識人与旧制高校ーー以郁達夫与大正教養主義為中心(近現代中国人日本留学生と旧制高校:郁達夫と大正教養主義を中心に)」を題とし、講演を行なった。その後、現場に来てくださった研究者や大学院生たちとの意見交換を行なった。次に、2024年2月6日、大阪大学で開催した(本科研費が主催)「轉折時代:認得情感表達與行動」ワークショップで、「沈淪イズムと大正教養主義」を題とし、口頭発表を行なった。京都大学や龍谷大学の研究者との意見交換を行なった。また、今回のワークショップで得た成果はACCL2024(The Association of Chinese and Comparative Literature 2024 Biennial Conference)にて発表する予定である。 ②、講演会の開催。本年度は、より広い視野から本研究課題を考えるため、2024年2月6日、早稲田大学訪問研究者を招き、「章太炎言語思想における「反言文一」について」を題とし、講演会を行なった。その後、現場に来た研究者たちとの交流ができ、収穫があった。 ③、海外調査や海外の研究者との交流。本年度は、北京にて首都師範大学や北京第二外国語学院の研究者との意見交換を行い、大きな収穫があった。 ④、関連資料・書籍の購入と分析。本研究課題と関わる資料や書籍を購入した。これらの資料を分析することで、先行研究の分析を進めた。
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