研究課題/領域番号 |
23K18763
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
原田 悠希 東海大学, 政治経済学部, 特任講師 (50981742)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 政府間関係 / 社会保障制度 / 国民年金 / 国民健康保険 / 逆移譲 |
研究実績の概要 |
研究1年目である2023年度は、国民年金制度の研究に取りかかった。第1次地方分権改革の中で逆移譲が行われた国民年金について、公式の記録から政策決定過程を調査するほか、改革において中心的な役割を果たした西尾勝のオーラルヒストリーや、改革の実務を担当した官僚の証言などの非公式の記録の調査を行った。 本研究は、主として国民年金・国民健康保険を事例とすることを念頭においているが、それ以外の制度も含め、幅広く社会保障制度に関する政府間関係の構築と変容をテーマとしている。この点、2024年1月には、社会手当の成立・展開過程について政府間関係の視点から分析した単著を刊行した(これに関連する学会発表を2023年中に2回実施)。また、2024年3月には、子どもへの現金給付施策の拡充を題材に政府間関係の視点から分析した論文を発表した(これに関連する学会発表を同月に実施)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目である2023年度は、主として国民年金制度の研究に取りかかることを当初の研究計画において予定していたところ、おおむね順調に進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目(最終年度)である2024年度は、国民年金制度の研究を継続するとともに、当初の研究計画において予定していたとおり、国民健康保険制度の研究にも新たに取りかかることとしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属機関(東海大学)から、2023年度限りで新規採用教員向けの研究基盤整備資金の支援を受けることができたことから、2023年度は当該資金の活用を優先したため。次年度使用額は、研究に用いるノートパソコンの購入や、各種の書籍購入・文献収集費用、学会出張旅費等に費やすことを考えている。
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