研究課題/領域番号 |
23K18886
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
三上 亮 奈良学園大学, 保健医療学部, 助教 (90981613)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 若者 / 困難感 / 理学療法士 / 臨床教育 / フォーカスグループインタビュー |
研究実績の概要 |
研究実施計画では、2023年度は3施設に対して4月から11月頃までに個別インタビュー及び、集団インタビューを実施し、12月頃から個別インタビューに関しては分析に入る予定であった。 しかし、倫理委員会の承認を得ることや、調査協力者の辞退や日程調整に想定以上に時間を要したため計画がずれ込んでいる。 調査の進捗は、2施設目の個別インタビューまで完了し、その後の集団インタビューの日程調整を実施している段階まで進んでいる。今後は、2施設目の調査と並行して、3施設目との日程調整を実施してする予定である。また調査結果と分析に関しては、調査に時間を要しているため、日程調整中に1施設目の分析も並行して進めている。 詳細な分析結果をまとめるのはこれからではあるが、個別インタビューでは若手理学療法士を教育するうえでのさまざまな「困難感」を聴取できており十分に分析に耐えうるデータが蓄積できている。また集団インタビューの結果については、個別インタビュー時には見られなかった「困難感」や表情等の表出が確認されている。集団インタビューについてもこれからの分析に耐えうるデータが蓄積されていると考える。 今後は、1施設目の調査については、いったん分析し、結果をまとめて6月に国際学会にて発表する予定である。また、3施設目の調査は8月頃までには完了し、並行して2施設目の分析を実施する。3施設を含めた分析については今後論文や学会発表の形で報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度4月に研究代表者の所属施設にて、本研究の倫理委員会の承認をクリアするまで1ヶ月半を要した。また、3施設のうち1施設の調査協力者が急遽退職することとなり、他の施設の選定に2ヶ月を要した。これと並行して、1施設目に予定していた研究協力施設と協力者との日程調整を進めた。 しかし、調整は順調に進まなかったため、インタビュー調査を急遽2番目に予定していた施設に切替えて依頼した。そのため、時間調整に手間取り、インタビュー調査が9月頃の実施にずれ込んだ。また、集団インタビューでは、当初予定していたよりも当該施設の協力職員全員が参加できる日程を調整するのに時間を要した。結果的に、1施設に調整期間も含めて2ヶ月以上の期間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
1施設目の調査・分析結果については、いったんまとめて6月に国際学会にて発表する予定である。また、これまで、調査協力者との日程調整に時間を要したこととも考慮し、2施設目の調査実施中であるが、3施設目との日程調整を実施する。調査は8月頃までには完了し、並行して2施設目の分析を実施する。3施設を含めた分析については今後論文投稿や学会発表の形で2024年度3月までに報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費に関しては、当初予定していた物品のうち入所困難なものがあり計画よりも減額している。個別インタビューが日程調整の都合上、オンラインでのみの実施となったことで2023年度にかかる旅費が計画よりも減額している。その他の経費については、予定していたが学会に全て参加することができずに参加費等の執行が出来なかったため計画よりも減額している。 2024年度は、国際学会に2回アプライすることを新たに予定しており、その分の旅費が必要になることと、分析用のパソコンの購入や、オンラインでの会議やインタビューに必要なモニター等の機材の購入のため予算を執行する必要がある。
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