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2023 年度 実施状況報告書

テストステロンと男性の配偶行動の関連にテロメアが与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23K18986
研究機関早稲田大学

研究代表者

瀧川 諒子  早稲田大学, 文学学術院, 助手 (10979165)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
キーワードテストステロン / 配偶行動 / テロメア
研究実績の概要

本研究の目的は,日本人男性を対象とし,テストステロンレベルと配偶行動の関連が染色体末端(テロメア)の長さによって異なることを明らかにすることであった。2023年度はパイロットスタディとしてアメリカ人男性を対象とした既存データの二次分析を行った。その結果,高いテストステロンレベルは,テロメアが短い男性においてのみ配偶行動(過去1ヵ月間における避妊具を使用せずに性交を行った回数および性交パートナー数)の増加と関連するが,対照的にテロメアが長い男性では,過去1ヵ月における避妊具を使用せずに性交を行った回数の増加とは関連せず,性交パートナー数においては減少と関連することを発見した。テストステロンは男性が異性と配偶する行動と,父親として子を養育する行動の両方に必要なホルモンである。そして男性が行動を配偶と養育のどちらに偏らせるかを決める繁殖戦略は,各々の寿命に応じる。申請者は本研究で,寿命の指標であるテロメア長に着目した。本研究の成果は,男性が父親としての行動を増減させる要因の解明を促すため,親子の機能の維持・向上に資することが期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は当初の計画に含まれていなかった複数のパイロットスタディを実施した。そのため,全体の進捗状況についてはやや遅れている。しかしながら,最終年度までに研究は完遂される予定である。

今後の研究の推進方策

本領域に近しい領域で研究を行っている研究補助者を雇用し,実験及び分析を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は当初の計画に含まれていなかった複数のパイロットスタディを実施した。そのため,2024年度は当初2023年度に実施する予定であった実験及び分析を研究補助者を遂行する。このために次年度使用額が生じ,また,それを次年度に使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The effect of male telomere length on the relation between testosterone and mating behavior2023

    • 著者名/発表者名
      Ryoko Takikawa, Yasuyuki Fukukawa
    • 学会等名
      the IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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