現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まず,研究実績の概要に示した三つの観点について検討する. (1)については,順調に進展しており,より詳細な実験に向けて追加の整備を行っている. (2)については,おおむね順調に進展している.柔軟材料の剛性計測に関する議論は論文(Kiyama, et al., Phys Rev Fluids, 2024)に大いに貢献している.また,気泡-気泡間の相互作用に関する知見も論文(Terasaki, Kiyama, et al., Phys Fluids, 2024)の議論に貢献している. (3)については,当初計画に想定しなかった興味深い現象が複数見出されている.そのうちの一部の予備的な知見を,最近,2023年度衝撃波シンポジウムにて報告した(木山ら,2024).当初の実験計画に照らしても,重要な示唆が得られており,計画した以上の進展が見られている. 一方で,衝撃波の可視化については,次年度に計画していた機材のレンタルを実施した.この点は,計画を前倒しした点で進展しているが,得られた画像が想定したレベルには達していない.また,テッポウエビの殻の計測において,これまでのところ十分な結果が得られていない.これは,装置の制約だけでなく,生体の行動についても計画の最適化が必要である.以上のことから,一部は進展しているものの,そうでない点も見受けられるため,総合して(2)おおむね順調に進展している,とした.
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