研究課題/領域番号 |
23K19631
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平尾 浩史 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (80978817)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | NETosis |
研究実績の概要 |
C57BL/6マウスに四塩化炭素(CCl4)を投与し肝硬変モデル、高脂肪食を投与しNASHモデルを作成、レシピエントとして使用する予定を検討していたが、疾患モデルに伴いマウスの体型が変化するため、想定以上に手術手技が困難であること、マウスの耐術能が低下していることから、術後長期生存が得られておらずサンプル採取に至っていない。 また臨床検体のサンプル採取にあたり採取方法や保存方法などの調整に時間を要したためサンプル採取を開始した段階であるため、詳細な解析には至っていない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医の倫理委員会への申請および承認に至るにあたり時間を要した。また臨床検体のサンプル採取にあたり保存方法などの調整に時間を要したためサンプル採取を開始した段階であるため、当初の予定より研究の遂行が遅延していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
前年に引き続きマウス移植モデルの作成を急務とする。 マウス同所性肝移植モデルとして、C57BL/6マウスに四塩化炭素(CCl4)を投与し肝硬変モデル、高脂肪食を投与しNASHモデルを作成、レシピエントとして使用する。同所性にBalb/cマウスから採取した肝グラフトの移植(allogeneic)を行う。移植後、6時間における血液、肝組織の採取を行い肝逸脱酵素(AST/ALT)、血清H3Cit、S1Pを評価、肝組織におけるH3Citの発現やCD41を用いた血栓形成の評価を行う。これら移植モデルの長期予後を検討するため移植後の生存も観察する。また、これらの所見がNETをターゲットとした治療(DNaseやPAD4(Protein Arginine Deiminase 4)阻害剤など)で改善するかを検証する。
ヒト肝移植症例の研究においては、京都大学医の倫理委員会の承諾を得たため、京都大学における生体肝移植症例を解析(50例)する。血清中H3CitおよびS1Pの発現量と術後アウトカム(術後ASTおよびALT、拒絶、生存率)につき、単変量および多変量解析を用いて評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床研究の開始に伴い、倫理委員会への申請書類作成および承認に至るまで時間を要したため、臨床サンプルの収集を始めた段階であり解析にまで至っておらず、研究の準備期間に時間を要したため。
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