研究課題/領域番号 |
23K19639
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
中村 広太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30790802)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 膵癌 / バイオマーカー / リキッドバイオプシー / ctDNA / miRNA / エクソソーム |
研究実績の概要 |
膵癌手術前、化学療法中症例の血液検体の採取を進め、またDigital PCR(Thermo Fisher/Absolute Quantification dPCR)によるKRAS mutationを標的としたctDNAの検出を確立した。StageIV症例、再発症例におけるctDNAの検出は十分な感度を持って確認された。 さらに、前研究で同定した有望なエクソソームmiRNA候補との複合予測モデルの構築を試みている。ctDNAとエクソソームmiRNAの再発予測について、術前血液検体30例を用いた試験的検討を行なった。我々の先行研究で同定したExosome-miRNAは、このコホートにおいても有用な候補バイオマーカーであった。術前後の腫瘍マーカーの変化を含め層別化を試みると、腫瘍マーカーCA199とは独立して予後層別化が可能であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りdPCRによるctDNA検出を確立し、エクソソームmiRNA候補との複合予測モデルの構築を試みている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
さらに症例集積を進め、切除可能膵癌における術後再発及び予後予測を目的としたctDNA-miRNA予測モデルを確立する。
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