• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

ミクログリア除去ラットを用いた脳梗塞の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K19660
研究機関愛媛大学

研究代表者

松本 調  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30772503)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
キーワードミクログリア / 脳梗塞 / マクロファージ
研究実績の概要

脳梗塞には、骨髄由来マクロファージと脳常在性ミクログリアが存在するが、その局在も免疫応答も異なることが分かってきた。マクロファージは、虚血壊死組織の貪食やTGFβなどの栄養因子産生など概ね組織保護的に機能する。一方、ミクログリアは、脳梗塞辺縁部で炎症性メディエーターや神経保護因子を産生し、神経障害と保護の相反した機能を持っている。そのため、我々は、このミクログリアの機能を解明し、組織保護へ誘導する研究を行ってきた。サイトカインやケモカインによって変化するミクログリアは、脳梗塞中心部のマクロファージによって多く産生されるTGF-β1によって抗炎症の性質を獲得することが分かり、脳梗塞治療におけるミクログリアの重要性は高まっている。そこで、脳梗塞モデルラットに対しミクログリアを一過性かつ選択的に除去し、脳組織障害や神経機能への影響を調べ、修飾される分子機構を網羅的に解析し、脳梗塞の病態でのミクログリアの役割を解明する。
現在、ミクログリア除去ラットの脳梗塞モデルの作成を行なっている。また、脳損傷モデルはモデル作成が容易であるため、先行的にその研究で解析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ミクログリア除去ラットの脳梗塞モデル作成や解析に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

遅延しているものの、少しずつ研究は進行しているため、現在の研究を継続していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究の進行が遅れているため。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi