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2023 年度 実施状況報告書

新たな3次元6自由度下顎運動測定方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K19703
研究機関昭和大学

研究代表者

森川 金汰  昭和大学, 歯学部, 助教 (30982300)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
キーワード磁気センサ / 姿勢センサ / 磁石 / 下顎運動
研究実績の概要

1.センシングデバイスと磁石の装着位置の検討
磁石が発生させる静磁場は、磁石からの方向や距離によって、その磁束密度ベクトルが変化する。下顎に三次元の磁束密度ベクトルを計測できる磁気センサを取り付けることで、 磁石を基準とした三次元の相対位置を計測することができる。下顎は、平行移動のみならず上顎に対して傾きを生じながら運動する。磁束密度ベクトルの傾きを補正するため姿勢センサを装着する。前歯部に磁気センサ、姿勢センサ、磁石を固定し計測していたが、開口量が30mm以上となると誤差が1.5mm以上と大きくなり計測できていない。そのため臼歯部に装着することを検討し、再度検証実験を行い十分な設定位置の確認を行う。
2.センサの位置精度評価
センサの精度を定量的に評価するためにロボットアームで生成した基準顎運動を用いながら精度検証を行っている。開口量が30mmまでは測定誤差が1.5mm以内で測定可能であるが、40mm以上では測定誤差が3.0mm以上となってしまうためセンサの改良を重ねながら、磁石の選定を再度行う必要がある。
3.マウスピース型下顎運動測定装置の作製
マウスピースの作製は、歯科用印象採得材料を用いて、上顎と下顎の歯列の型取りを行い、マウスピースシート材料を真空成形機を用いて熱成形後、咬合器に装着する。磁石と磁気センサ、姿勢センサの位置関係は平行になるように配置し、防水処理を行い固定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

センサの精度検証を行っているが、開口量が30mmを超えると1.5mm以上と大きく、センサの改良と磁石の再選定が必要であるため、当初の想定より時間を要している。

今後の研究の推進方策

今後臨床応用することを考え、センサの改良と磁石の選定を再度行うことで、開口量が40~50mmでも測定誤差が1.5mm以下を目標に改良実験を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究はSEIKOホールディングス株式会社との共同開発のため、助成金支給前に提供を受けた機器で現在研究を行っているため、研究の進捗が遅れていることもあり、当該年度では支出が生じなかった。当該年度に予定していたセンサの位置精度評価を翌年度も実施する必要があり、翌年度分の助成金と併せて使用する。

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公開日: 2024-12-25  

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